2010年10月28日

Mac Book Pro(Mid 2007)にSSDを換装してみる

SSDの価格がだいぶこなれてきたという情報を目にして、最近のSSD情報をいろいろと調べてみました。

SSDにもスペックがいろいろとあり、大きくはSLCとMLCという2種類に分かれるらしい。
Flash SSD(ウィキペディア)

SLCの方が性能が良いがとても高価。逆にMLCは安いがいろいろと懸念点があるようです。

そこでさらに調べてみると、INTELのものが評価が高いらしい。

しかしINTELの160GBのものと、他社製の256GBのもの(シー・エフ・デー販売 WJ3シリーズ2.5インチSATA接続SSD DRAM搭載(DDR2-128MB) JM612コントローラー Trimコマンド&NCQ 対応CSSD-SM256WJ3
)が同程度の値段だったのでそちらを購入しようと思ったら、在庫がないらしく入手ができませんでした。

で、結局インテルの『インテル Boxed Intel SSD 160GB SATA 2.5inch MLC Retail Kit SSDSA2MH160G2K5
』というものを購入しました。

僕のMac Book ProはMid 2007というもので、簡単にスペックを書いておくと、
・2007年7~8月にアップルストアでbtoモデルを注文
・CPU:Intel(R) Core(TM)2 Duo CPU T7500 @2.20GHz
・OS:Mac OS X 10.4
・Bootcamp OS:Bootcamp1.4β Windows XP Professional (Build 2600) SP 3
・Memory:4GB(2GB×2)※購入時は2GB(1GB×2)
・HDD:160GB 7,200rpm(MacとBootcampで半分ずつ占有)
といったところです。

余談ですが、基本的にWindowsしか使ってなく、Macは1年に1~5回起動する程度で、今までに5~10回ぐらいしか起動してないと思います。

HDDの実際の占有量はMacが25GB程度、Windowsが60GBぐらいでした。

今回SSDに換装するにあたり、やろうと思ったことは、
(1)Mac/Windowsの各パーテーションサイズの変更。
(2)Macのデータをそのまま移行。
(3)Windowsのデータをそのまま移行。
です。

【参考サイト】

SSD換装&データ移行にあたり、何をして良いのか分からなかったので、ここら辺もいろいろと調べました。

■HDD交換
ASCII.jp:難易度はやや高め!? MacBook ProのHDD&光学式ドライブの交換手順

■HDD交換、データ移行
MacBook ProのHDDを換装 - 写真とMacとiPhone

■HDD交換、データ移行
  MacBookのHDD換装(Mac OS XとBoot Camp Partitionの移行) — 思試累々 -Heaps of thoughts and trials-

■HDD交換、Macデータの移行
【写真付】MacbookproのHDDを交換してみました。 | ソウ・エクスペリエンス山本一造のブログ

■Windowsデータの移行、パーテーションサイズ変更
Boot CampのWindowsパーティションのサイズを変更するには - パソコンよろずQ&A

■Windowsデータの移行、パーテーションサイズ変更
WincloneでWindowsパーティションを完全バックアップ 解説|MacやらiPhoneブログ

と、これらのサイト以外にもいろいろと調べてみたわけですが、主に上記サイトの情報を手がかりに、実際に作業を行いました。

【今回使った道具】

・Mac Book Pro ・AREA USB2.0 外付HDD2.5インチケース S250 Ver.2 ブラック SD-SC25U2-BKピーツール(P.Tool) 12in1マイクロ精密ドライバー 差替式ペンタイプ 13937  ※T6トルクスドライバ、精密プラスドライバ(今回は00というサイズを使用)  ・外付けHDD 120GB(USB接続)※Windowsデータの一時バックアップ用

【今回使ったソフト】

・Winclone1.6.6(参考:Something mixed but not messed up...: Last Winclone 1.6.6 for Tiger (Mac OS X 10.4)) ・Carbon Copy Cloner ・Mac OS X 10.4インストールディスク(本来であれば必要なし) ・Bootcamp1.4インストールディスク(本来であれば必要なし)

【今回行った作業】

(1)MacでMac領域データの移行
・まず、買ってきたSSDを同じく今回購入した2.5inchHDDケースに入れ、Macにつなぐ

・MacでSSDをフォーマット
※今回失敗したのが、フォーマットの時点でパーテーション領域を2つに分けてしまったが、ここでのフォーマットはパーテーション領域を分けないのがこつらしい。

・MacでCarbon Copy Clonerを使用してMacのデータをSSDへコピー
※Macのディスクユーティリティで『復元』するという方法もあるようですが、今回何故か復元先を選べなかったので、Carbon Copy Clonerを使用しました。

・起動ディスクをSSDのMacに変更して起動テスト→起動成功!

(2)MacでWindows領域データの移行(準備)
Winclone1.6.6でMacのHDD上のデータを元々持っていた外部HDD120GBにバックアップ。

※元々持っていたHDDはWindows用で使っていたので、このときMacでフォーマットし直しました。
※Wincloneは現在2.2というものがあるようですが、Mac OS 10.4では2.2とか2.0.9は使えないようで、1.6.6を探し当てやっとWincloneが使えるようになりました。
※1回目のバックアップ作業は、バックアップ開始後3~4時間経った辺りでエラーが発生し、再度バックアップを試みました。このとき夜中に2回目のバックアップを開始させ、翌朝起きたら成功していました。

※引き続きバックアップできたWindowsデータを SSDへ移そうと思ったところ、Winclone1.6.6ではMacフォーマット領域へデータを移せないというエラーがでたので、BootcampアシスタントでSSD上にWindows領域をつくろうと思ったところ、Bootcampは外部ドライブが扱えないと言うことが分かりました。

(3)HDDからSSDへ換装
横に置いたVAIOで参考サイトを見ながらHDDをSSDへ換装しました。このとき重要なのがキーボードの手前側には5つの爪があり(リモコンセンサーの左に1つDVDドライブの上に4つ、それぞれ幅1cmぐらいの爪があります)、壊れるのを覚悟で外しました。

僕は薄いステンレス定規とクリップをキーボードと本体の隙間に挟みつつてこの原理で外しましたが、爪1つ外れるたびに「バキッ」というかなり大きな音が発生したので何かが割れてしまったのではないかとかなりビビりました。

キーボード側の爪
4つあるグレーの部分がキーボード側の爪

ディスクスロット上部爪の固定部分
ディスクスロット上部にある黒い部分が爪の固定部分

リモコンセンサー側の爪
中央の黒い部分がリモコンセンサー側の爪

リモコンセンサーの左側爪の固定部分
リモコンセンサーの左側の黒い部分が爪の固定部分

また、参考サイトではキーボードのコネクタを抜いていましたが、僕の場合は液晶に薄いクッションを敷きキーボードの手前側を持ち上げ、液晶上部にテープで固定したままSSD換装作業を行いました。

HDDにケーブルが貼り付けてあるのですが、かなりきつくくっついているので、それをはがすのも一苦労でした。

HDDの固定具などは参考サイトのものとは違っていたので、Mac Book Proの年式によって微妙に違うようです。

※3年分のホコリなども少したまっていたので、最後にハンドクリーナーで軽く掃除しておきました。

HDDに付いていた固定具などをSSDに付け替え、後は外したのと逆の手順で作業を進めます。

しかし、今回まだWindowsデータが移行できていないので、万が一Windowsデータの移行に失敗した場合はSSDの使用はあきらめる予定なので、ネジ止めは液晶の根本2カ所のみにしました。

※このとき間違えて長いネジを液晶の根本の部分にさしてしまいました。普通に絞められたのでネジの頭が本体にぶつかるまで回しました。しかし、ネジの頭が本体から飛び出していたので違うネジだと気付きました。つまり短いネジ用の穴に長いものをさしたのに、最後までネジを回せたと言うことは奥がふさがってない構造のようです。

Macの中身はぎっちり詰まっているので、よく何にも当たらなかったなと思ったら、後で無事起動はできたものの何故か電源のランプが光らなくなってました。。

(4)MacでWindows領域データの移行(再開)
Macに搭載したSSD内のMac OS上のBootcampアシスタントを起動し、パーテーションを単一化させようと思ったら、今度はそもそも単一パーティションになっていないとだめということが分かりました。

そこで仕方なく、Mac OSをインストールディスクから新たにインストールさせる事にしました。

※ここでSSDを取り出して、もう一度HDDを埋め込みSSDを外部ドライブにしてSSDをフォーマットし直すという(1)の作業を繰り返すという選択もあったのですが、またバキバキとキーボードを取り外すのも心臓に悪いので止めておきました。

OSインストール後、CDに焼いてとっておいたBootcamp1.4もインストール。

Bootcampアシスタントを起動してみると、やっとWindows領域を作成することができました。

最後にWinclone1.6.6もインストールし直し、(2)でつくったバックアップデータをWinclone1.6.6でWindows領域へデータを移行しました。

(5)SSD換装、データ移行完了
Macで起動させ、起動ディスクでWindowsを選択し、再起動すると無事Windowsが起動しました!

【感想】

いくらSSDが安くなってきたとはいってもまだまあまあな値段なので、性能アップが体感できなければ大変悔しい思いをするところでしたが、起動に関しては文句なしに速くなってます。特に、Windows画面の表示時間の短縮と、デスクトップが表示されてから実際に安定するまでの時間がものすごく速くなりました。

ソフトの起動などはFirefox等は「少し速くなってるかな」という感じで、激速とは思いませんが、これはもともと起動に時間がかかるというわけでもなかったからでしょう。ただし、初回起動は結構早くなってると思うのですが、今はスタートアップに登録してるのでPC起動時の安定までにかかる時間が短縮されたという評価に含まれます。

Photoshopの起動などでは「多少速くなったっぽい」ぐらいでしょうか。

まだそれほど使ってるわけでもないですが、全体的な部分でも処理が速くなったと実感できてる部分があります。

今回、SSDを調べるにあたり、SSD搭載PCの価格も軽く調べてみたらデスクトップだとi7、メモリ4GB、そこそこのグラフィックボードといったWebの仕事をするには十分な構成で10万ちょうどで手に入ることが分かりました。

その10万を出せばきっと文句なしに、全てが速くなることが保証されていたのだと思いますが、それを買ったときのことを考えてみると、Mac Book ProかVAIO VGN-SZ92PSのどちらかは全く使わなくなるんだなと思いました。

そして、Macの速度もVAIOの速度にも実は不満はなかったわけで、そう考えると10万はやはり出せないなと。。

で、今回4万近くもかけてどれほど満足ができるのだろうかと言うことがポイントだったと思うのですが、費用対効果としては費用は高めだけど効果は十分だったと思います。そういった部分では満足度は高いです。

しかし、思ったよりMac Book Proへの換装は大変だったし・データ移行などはずいぶんと時間がかかったので、その点は大変だったと思います。

【ベンチ】

シーケンシャルアクセスが250MB/s前後でている人が多いみたいだけど、今回は130MB/sぐらいしかでませんでした。

アライメントツールをいれて調整してもみましたが、結果変わらずです。。
Mac Book Pro(Mid 2007)ってSATA2に対応してないのかな?


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江ノ島の猫
江ノ島の猫
江ノ島に住んでる猫。
まるで作り物のように人がよっても微動だにしない。
撮影:2008/12/27